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【朝霞市】防水工事の予備知識

2022.04.18 (Mon) 更新

こんにちは

朝霞市を中心に外壁・屋根塗装を行っております色武です(*^-^*)

外壁や屋根の塗装と同じくらい大切なのがベランダの防水です。

見逃しがちですが、ベランダの床面は紫外線や雨の影響を直接受けますので劣化しやすい場所の一つです。

防水工事とは、雨水の遮断・漏水防止のために行う工事のことです。

基本的な仕組みとしては、下地の上に防水層を作り、トップコートで保護するような形となっています。

その他、防水シートを貼り付ける工法などありますので、ご説明したいと思います。

 

FRP防水

「FRP」とは、「Fiber-Reinforced Plastics」の頭文字で繊維強化プラスチックというガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れることで強度の増した複合材料のことを指します。

このFRPを応用し、防水層を作るこの工法は、軽量かつ強靭さも兼ね備え、耐水だけではなく耐食、耐候性にも優れています。

厚さは、3㎜以上のものが一般的で、耐用年数は約10年間です。

FRPとはFaiberglass Reinforced Plasticsのことで繊維強化プラスチックという意味になります。

 

作業工程

下地調整→プライマー塗布→下塗り→ガラスマット敷き込み→樹脂塗布1回目→ガラスマット敷き込み→樹脂塗布2回目→防水層表面調整→アセトンふき取り→トップコート塗布→完了

 

メリット

・軽量

・強度が高い

・継ぎ目が無いので防水性が高い

・すぐ乾くので工期が短い

 

デメリット

・ひび割れが起きやすい

・紫外線に弱い 

 

ウレタン防水

ウレタン防水の特徴としては、下地の形状に馴染みやすく、水密性(物質の内部に液体が流入しない、または内部の液体が外部に漏出しない性質)が高い塗膜を得ることができます。

厚さは3㎜程で、耐用年数は約12年間です。

 

密着工法 既存の下地に補強布を張り直接防水材を塗っていく工法です。

 

作業工程

プライマー塗布→防水材1回目→防水材2回目→トップコート→完了

 

メリット

・下地材を選ばない

・形が複雑でも施工可能

・短時間でローコスト

 

デメリット

・職人の腕により品質が変わる

・劣化すると亀裂が入ることがある

 

通気緩衝工法

通気緩衝シートを貼り付けてから防水を行っていく工法です。

脱気筒を取付けて湿気を逃します。

作業工程

ドレン取り付け→下地補修→プライマー塗布→通気緩衝シート貼り→脱気筒設置→防水材1層目→防水材2層目→トップコート塗布→施工

 

メリット

・あらゆる下地に対応可

・工期が短く安価

・雨漏りしたベランダに施工できる

デメリット

・職人によって品質が変わってくる

・経年劣化で亀裂が入ることがある

塩ビシート防水

塩ビシートの「塩ビ」とは、「塩化ビニール樹脂」を指しています。

この塩化ビニール樹脂から作られた防水シートを貼り付ける工法で、複雑な形状や狭い場所への施工に適しています。

厚さは、1.5㎜~2.5㎜程で、耐用年数は約13年間です。

シート状の防水材を敷いていく工法。

塩ビシート工法とゴムシート工法があります。

工場で作られる防水シートを使うので品質が安定してます。

 

 

作業工程

プライマー塗布→接着剤塗布→シート張り→端部処理→トップコート塗布→施工完了

 

メリットゴムシート工法

・ひび割れしにくい

・温度変化に強い

・施工単価が比較的安い

デメリットゴムシート工法

・紫外線に弱い

・衝撃や鳥害に弱い

・施工時に騒音や揺れが起きる

 

メリット(塩ビシート工法

・紫外線に弱い

・対候性が強い

・トップコートがいらない

デメリット(塩ビシート防水

・凹凸のある面には施工できない

・接合部分の施工が難しい

・ひび割れが起きる

・施工時に騒音や揺れが起きる

 

ベランダ防水工事をきちんと行ってもらうにはまず知識から☝

各工法とも良し悪しがありますので慎重に選びたいところですね。

ご自宅のベランダがどのような素材で作られているかなかなか分からないかもしれないですが

住宅購入時に家の図面をもらっているはずなのでそちらを確認して頂けると

ご自宅のベランダ防水の工法や、外壁・屋根材なども詳しく書いてあると思います。

ベランダは劣化が進んでしまうと雨漏りの原因にもなりますので

色褪せやひび割れなどの症状が見られたお早目の診断をお勧めします。